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<お客様インタビュー#03> 株式会社ギークプラス 代表取締役CEO 加藤 大和様

この度、我々datagは、日頃から弊社が支援をさせていただいているお客様の生の声を皆様にお届けすべく、株式会社ギークプラスの代表取締役CEO 加藤大和様にお話を伺いました。

 

株式会社ギークプラスは、先進のロボティクス技術とAIアルゴリズムを活用した物流ソリューションを提供している企業です。​​スマートロジスティクスによる新たな価値の創造を目指し、物流自動化の推進に取り組んでおり、倉庫内でのピッキング、ソーティング、搬送などの効率化を進めることで、物流業界の革新を牽引しています。これらのソリューションは、労働力不足や高い人件費に悩む企業など、世界中の様々な業界において広く活用されています。

 

ギークプラスは、ロボットを使ったECコマース向けの物流オペレーション支援という新規事業に取り組んでいます。今回のインタビューでは、プロジェクトのアドバイザーとしてdatagにご依頼をいただいた背景や、実際にdatagに依頼をしてどう感じられたかなど、詳しく聞きました。

 

弊社代表小林との印象的な出会い

 

datag鈴木:本日はよろしくお願いいたします。御社とは2021年6月頃からご一緒して事業
開発に取り組んでまいりました。まず、加藤様と小林(弊社代表取締役社長)とはいつ頃、ど
のようにして知り合われたのですか?

 

加藤様:2016年頃、私がまだアッカ・インターナショナルという3PLの会社に在籍していた頃に初めてお会いしました。アッカ・インターナショナルが作業の自動化・省人化を目指して、 当時小林さんが所属していたGROUND(ロボットなどテクノロジーを活用した物流ソリューションの企画・開発・提供をしている企業)に声をかけさせていただいたことがきっかけです。GROUNDが提供するソリューションについて検討を始めるにあたり、社長の宮田さんから当時CTOだった小林さんを紹介されました。しばらくして、インドでGROUNDの提携先企業との打ち合わせがあり、小林さんにアテンドしていただく機会があったんです。その際に、「ああ、この方は物流をよく知ってるな」という印象を抱きました。ディスカッション中、よく知ってる人でなければこの質問はできないだろうという、相手に切り込んでいく質問がものすごく鋭いんですよ。そのコミュニケーションの端々に、小林さんの知見や考え方を感じて、なるほどこういう人がいるんだと驚いたのが最初の印象でした。日本に帰国後も、それがずっと記憶に残っていたんです。小林さんのような方が物流の自動化の領域にいらっしゃって、単にロボットを提供するだけではなく、ソリューション開発など、物流全体を変えていくというビジョンの元に動いているということを知って感銘を受けました。そこから私は、いつか小林さんと一緒に仕事をしたいなとずっと思っていたんです。

 

datag鈴木:その後、どのような経緯で小林に仕事を依頼されたのでしょうか?

 

加藤様:私が2022年の4月にギークプラスに移籍をしたタイミングで、従来のビジネスモデルを再構築して、ロボットを販売するだけではない、総合的なソリューションを築けるような会社にしていきたいという思いを抱いていました。しかし、それを具現化しようとするとき、自分一人で考えて作るより、色々な人を巻き込んで多彩なアイデアを出し合って、ビジネスモデルをデザインしていく方がいいだろうと考えました。そこで、最初に頭に浮かんだのが、小林さんです。私自身はロボットユーザーではあったけれども、提供する側に立ったのが初めてでした。そういった意味でもそのフィールドでは小林さんは先輩にあたります。小林さんがこれまでの挑戦で苦労や失敗で培った経験を、ぜひともギークプラスの立ち上げのときに活かしてもらいたいと思い、お声をかけさせていただきました。

 

datag鈴木:では、初めから小林に依頼をするつもりでいてくださったのですね。

 

加藤様:そうなんです。例えば、他社に依頼をするとなると、コンサルティングファームやフリーでコンサルタントをされている方々が比較対象になると思います。しかし、大手のコンサルの会社ですら、「今後この業界はどうなると思いますか?」と、私に質問をしてくることの方が多いんです。でも、私は意見を聞きたい側なので、そう尋ねてくる方々にコンサルしてもらっても仕方がないだろうと感じていました。それよりは、物流業界やギークプラスの未来を作る上で、一緒に伴走してくれるような、寄り添ってくれる友人のような存在がいてくれたらいいなと思っていました。それがまさに小林さんでした。

 

小林の経験が物流事業の立ち上げ時に役立った

 

datag鈴木:実際に小林と一緒に仕事をしてみて、いかがでしたか?

 

加藤様:物流のフィールドに対する知見は豊富でした。また、会社の損得を超えて、本当に顧客のためになる提案をしてくださる小林さんは、とてもありがたい存在でした。アメリカで博士号を取得していたり、GROUNDでCTOをされていたり、その前に勤められていたIMJでの新規事業開発および研究開発などを統括していたり…その経歴を拝見するに、簡単にキャリアを過ごしてきた方ではないことは知っていたんです。だからこそ、私の悩みにも親身に対応してくれたのではないかと思います。

 

datag鈴木: その当時、具体的にはどんな困り事を抱えていらっしゃったのですか?

 

加藤様:当時、ギークプラスというと、ロボット屋というイメージが強かったんです。しかし我々は、ロボット販売事業の他に、もう一つ軸となる事業を立ち上げようとしていました。具体的には、システムを作って、それを提供していきたいと考えていたのです。ただ、その際に、どうしてもそのシステムが良いのか判断しづらく、最初に使ってもらう人がどう感じるか、不安がありました。そこで、まずは自社で使ってみて判断しようということで、事業をスタートさせたんです。その際、小林さんが一緒にコンセプトやビジョンを作り、マイルストーンを設定してくれました。具体的には、今後物流のビジネスを通じてどういうことをやっていくのか、 最終的に作ったシステムがどのように使われるのか、実際にケーススタディとして機能するのか、などということを詰めたんです。その時は、案件の大きさと複雑さもあり、小林さん一人ではなく二人のコンサルタントの方を別でつけてくれて、3人のチームでプロジェクトを推進してくれました。

 

海外事例への精通

 

datag鈴木:小林とのやり取りで、何か印象に残っているエピソードはありますか?

 

加藤様:例えばですが、社内で議論が行き詰まってしまって、なかなか解決策を見出せないとき、小林さんのコンサルテーションが大変役立ちました。小林さんは海外の事例をとてもよく知っていらっしゃるので、海外ではこうなっているというお話をタイムリーに情報として流してくださるんです。かつ、「じゃあ先方と話がしたいのであれば私が繋ぐから、加藤さんが聞きたいことをその人にぶつけて聞いてみたらいいよ」と、実際その会話の機会を設けてくださったこともありました。海外の事例を見繕って、それらに対する簡単な概要をシェアしてくださったこともあります。もしそれらを自分たちでやろうとしたら、たくさんの時間を費やさなければならないし、有識者と繋がることもできなかったと思います。自分達の方向性が、今の日本ではまだ誰も考えておらずレールも敷かれていないけれど、海外では事例として存在するということを知れると、とても励みになります。「自分達が考えていることは、世界の他の誰かも考えていて、実際それがサービスとして成り立っている」という事実に、大きな自信を得ました。これは私にとってはプライスレスなことです。

 

コンサルティングで得られた精神的なサポート

 

datag鈴木:日本に限らず、海外の事例にも精通している小林の知見が生かされたのですね。他にdatagを利用して良かったことはありますか?


加藤様:小林さんは、スタートアップの経営者のニーズを感覚的に理解してくれる人物なんです。例えば、大手コンサル会社ですと情報をロジカルに提供する一方、datagはそれだけでなく、私のメンタリングもしてくださるんです。今会社がどのフェーズにいるのか、何に苦労してるのか、言葉にしなくても分かって、サポートしてくれました。これはきれいにまとめられた100スライドのパワーポイントよりも、経営者にとっては重要だと感じました。分析や情報提供ができることは大前提としてあった上で、経営者が必要とする心理的なサポートが得られたと感じております。 私が小林さんに依頼をしたタイミングで一番求めていたのは、まさにそれでした。

 

datag鈴木:お力になれて嬉しく思います。

 

加藤様:定例的に会って話し合い、情報交換を行ったおかげで、ギークプラスの今があります。datagが一緒に骨格を作ってくれて、「大丈夫だよ」「これは間違ってないよ」「なぜならば〇〇だから」という、私に安心感をくれました。

 

datag鈴木:そのようなお声をいただけてとても光栄です。最後に、今後datagに期待していることや、ご要望はありますか?

 

加藤様:小林さんのやりたいことを思いっきりやっていったらいいと思っています。それはとてもチャレンジングだと思いますが、世の中が必要としているソリューションやサポートを、より多くの企業に提供できるようになってくれたら嬉しいですね。あとは、小林さんと同じようなサポートができる人材を一人でも多くdatagから輩出してくれることを祈っています。

 

datag鈴木:datagにとって励みになるお話を聞かせていただきました。この度は、お忙しいところありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

 

 

インタビュアー:datag株式会社 鈴木理紗

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