<お客様インタビュー #02> 株式会社souco 代表取締役 中原久根人様・CTO 横山直人様
この度、我々datagは、日頃から弊社が支援をさせていただいているお客様の生の声を皆様にお届けすべく、株式会社soucoの代表取締役 中原久根人様とCTO 横山直人様にお話を伺う機会を頂戴しました。
株式会社soucoは、「テクノロジーによって物流リソースの最適配分を支える」をミッションとし、不動産業界および物流業界にデジタルトランスフォーメーションをもたらすスタートアップ企業です。倉庫に荷物を預けたい側と倉庫を貸したい側とをマッチングする、オフィス・物流倉庫のシェアリングプラットフォームを運営しています。
今回のインタビューでは、物流スタートアップであるsoucoが、物流領域の事業開発において、倉庫を借りたい人と倉庫を貸したい人とを繋ぐ最適化アルゴリズムを開発するにあたり、プロジェクトのアドバイザーとしてdatagにご依頼をいただいた背景や、実際にdatagに依頼をしてどう感じられたかなど、詳しく聞きました。
専門的なフィードバックが求められる物流最適化プロジェクト
datag鈴木:本日はありがとうございます。御社には2022年の2月頃からご一緒させていただいていますが、弊社にお声がけをいただいた当初、どんなところに課題を感じていたのでしょうか?
中原様:弊社の場合、作りたいプロダクト自体は決まっていました。ただ、特に今回のアルゴリズム最適化というプロジェクトは、CTOの横山主導で進めることになっていたのですが、なかなか社内でフィードバックできる人材がいませんでした。横山以上に詳しい人間が社内にいなかったからです。小林さん(弊社代表取締役社長)が前職も含めて、最適化アルゴリズムに対して非常に精通されていて、そういった知見がある方に伴走いただきたいと思っていたため、お声がけしました。
datag鈴木:横山様はいかがでしょうか。
横山様:物流の最適化領域となると、その問題を実際に解決をしたことがあったり、作業を行ったことがあったりする方は、探してもなかなかいらっしゃいません。なので、経験者の意見を聞くことができたのが、本当に助かりました。例えばネットで調べたら答えが出てくるという訳ではないですよね。経験や知見を持った方が周りにいない中、自分だけで進めていくのはやはり行き詰まるかなと思っていました。そこで中原から小林さんを紹介していただいて、開発の初期段階から、定例ミーティングなどを行い、どうやって実現すべきかなど、相談をさせていただきました。
小林の知見と専門性の高さが依頼の決め手に
datag鈴木:元々、どのようなきっかけで、弊社小林の存在を知られたんですか?
中原様:3年前に、タイ政府主催のスタートアップイベントで小林さんと出会ったのがきっかけです。日本の物流スタートアップというくくりで参加していたのですが、そこで意気投合しました。
datag鈴木:小林からも、当時のエピソードを聞いたことがあります。タイと日本との間で技術的、経済的連携を深めようというイベントで、小林と中原様がプレゼンターとして登壇したのですよね。その後、小林に依頼をしようと思った決め手はどこにありましたか?
中原様:小林さんは、最適化アルゴリズムに関する専門性の高さと、経営に関しての知見も高く持ってらっしゃいます。我々としては、頼もしい壁打ち相手になってくださるだろうとずっと考えておりました。このプロジェクトについて小林さんに、こういうことをやろうと思っていると話をした時に、「ああ、それなら役に立てる領域だと思うよ」とおっしゃっていただいたこともあり、お願いすることを決めました。
datag鈴木:CTOである横山様としては、小林の存在はどのような場面で助けになりましたか?
横山様:当初、最適化問題を解くためのアルゴリズムを自分自身でも考えていました。しかし、それが実際のところ正しいのか不安でした。もっといいやり方がないか、ネットで検索はするものの、それが適切なのかよく分からない状態だったんです。そんな時、小林さんから最初はそれでいいと思うというお言葉をいただき、自信になりました。有名なカーネギーメロン大学の教授に意見を聞いていただけるといったお話もしてくださり、とてもありがたかったです。
技術面と経営面からの助言が支えになった
datag鈴木:弊社に依頼をする前と後で何か変化や効果を感じていますか?
横山様:例えば初回の僕と小林さんとのミーティングで相談したこととして記憶しているのですが、自分が考えていることが正しいのかどうかを確かめたり 、こういう問題が生じるよねというようなことを予め壁打ちしたりしました。それができるかできないかで、自信度が全く違いました。効率的に、色々な方法を試したり、不安にならずに済んだというところで、変化があったと思います。アルゴリズムの概要だけでなく、実装レベルでも、システムをどうしたらいいか、アドバイスを貰いました。
datag鈴木:中原様としてはいかがですか?
中原様:別途、僕は僕で、メンタリングをしてもらっています。小林さんには、「信じてやってみよう」という、背中を押す力みたいなものがすごくあるんじゃないかと感じています。 相手の背中を押す力とか、信じる力みたいなものに、僕は支えられました。組織が安定的であることは大事だと思いますが、スタートアップでは色々なことが起きて、浮き沈みも多くあります。でもそんな時に小林さんと話をすると、「大丈夫だよ!一緒に頑張ろう!」と言って励ましてくださいます。
datag鈴木:そうだったんですね。他に何かお話しされたことはありますか?
中原様:あとは、そもそも我々は何を解決したいんだっけ?という根幹の部分を、思い出させてくれるような話ですね。物流って1社だけで解決できる問題じゃないよねとか、産業全体が関わってやっていくことだよねという話をしてくださるのを聞く度に、初心に返ることができます。そういったことを、まさにメンタリング していただけるのはとてもありがたい存在だと思っています。技術面からのサポートもできて、企業経営の悩みを心から共感して話を聞いてくださる方というのは、小林さんをおいて他にはなかなかいらっしゃらないなとは思います。その点でも、良き相談相手になってくださっています。
datag鈴木:今回のインタビューで、soucoが取り組もうとしていた物流領域の最適化アルゴリズムに関して、専門的な知見や実績を持つアドバイザーを見つけるのが難しい中、弊社小林の経験が活かされたことが分かり、大変嬉しく思いました。また、技術面だけでなく、経営面でのメンタリングにおいてもお力添えができたと伺い、弊社としてもありがたく思っております。今後ともよろしくお願いいたします。中原様、横山様、この度はお忙しい中、貴重な機会をいただきありがとうございました。
インタビュアー:datag株式会社 鈴木理紗