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<お客様インタビュー#04> 株式会社アイ・オー・データ機器 経営企画室 室長 由田 敦士様

 

この度、我々datagは、日頃から弊社が支援をさせていただいているお客様の生の声を皆様にお届けすべく、株式会社アイ・オー・データ機器の経営企画室室長 由田(よしだ)敦士様にお話を伺いました。

 

株式会社アイ・オー・データ機器は、石川県金沢市に本社を置く、デジタルデバイス周辺機器及びソフトウェア、関連サービスの開発・製造・販売を行う精密機器メーカーです。​​お客様の期待・社会課題をINPUTに、持てるアイデア・技術・誠意を尽くし、価値あるOUTPUTの創造を通じて、情報化社会の発展に貢献しています。

 

アイ・オー・データ機器は、従来のソフトウェア事業からソリューション事業への転換を図るため、新規事業開発に取り組んでいます。今回のインタビューでは、datagにご依頼をいただいたきっかけや、実際にdatagに依頼をして変化があった点などについて、詳しく聞きました。

 

小林とは25年来のお付き合い

 

datag鈴木:まず、由田様が小林と知り合われたきっかけについてお伺いしたいと思います。 かなり長いお付き合いだと聞きました。

 

由田様:小林さんが弊社に新卒で応募してきた時の採用担当が私だったんです。その時が最初なので、大体もう25年ぐらいの付き合いですね。小林さんは当時から、少し他の人とは違っていて、怖いもの知らずで、どこにでも飛び込めるし、チャレンジ精神が旺盛な人でした。それはきっと、今でも同じなのではないかと思います。

 

datag鈴木:当時からそうだったのですね。その後、ビジネスとして小林にご依頼をいただいた経緯についてお聞かせください。

 

由田様:ここ何年かの間、小林さんは故郷である石川に来る機会があるということで、一緒にご飯を食べに行ったり話したりする機会が増えていました。弊社の会長も含めてお会いしているときに話が出たと記憶しています。

 

新しいビジネスの可能性を切り拓くために

 

datag鈴木:御社として、何か課題やお困り事を抱えていらっしゃったのでしょうか。

 

由田様:弊社は、ネットワーク関連製品の領域において、以前からネットワークカメラ(IPカメラ)を展開しているのですが、ソフトウェアやシステムとの組み合わせで新たな用途向けへの展開ができるものであり、新たな事業として検討するためにもいい素材になるのではないかと考えるようになりました。その際に、小林さんが事業開発支援を手掛けていると聞いて、じゃあちょっとサポートをしてもらえないかとお願いしたのが最初です。我々の手元に生み出した製品というものを活かして、ビジネスの可能性を新たに広げることができないかということで始まりましたね。

 

会社への理解×事業開発の知見

 

datag鈴木:具体的には、小林にどのようなことを期待していましたか。

 

由田様:社内には、製品を生み出す知見やノウハウ、体制はあるのですが、どちらかというとこれまでは、生み出した製品を、量販店や流通販社などの取引先を通じて、いかに多く流れるようにすることをメインのビジネスとして展開してきたため、生み出した製品を用いて特定の領域や用途向けビジネスとして組み上げることが得意としていませんでした。

その部分に対して、小林さんが弊社を出てからベンチャーでCTOをされたり、事業開発支援に携わったり、自身で会社を経営されたりした経験が活きるだろうと思いました。

加えて、弊社に在籍していたこともあり、会社のことも深く理解してくれています。小林さんとともに事業開発に取り組むことを通じて、新しいビジネスを生み出すためのノウハウや知見が得られ、今後に繋げられたら良いなと期待して、小林さんにお願いしました。

プロジェクトが始まってからは 、私自身はあまり直接的に関わっていた訳ではなかったのですが、現場のメンバーや小林さんから途中経過について報告を受けていました。ストレスのかかる状況の中で、小林さんにはきめ細やかな対応をしてもらいました。

 

若手メンバーを中心に芽生えた変化

 

datag鈴木:実際には、どのようなプロジェクトに取り組まれたのでしょうか。

 

由田様:まず第1フェーズとして、現場の管理職クラスのメンバーを中心にアサインして、ネットワークカメラをベースに新たな事業を構築できないか模索しました。ただ、メンバーの他業務との兼ね合いもあり、なかなか前進しませんでした。 

そこで、第2フェーズとして、若手を中心としたメンバーにスイッチして、ほぼ専従する形で進めることにし自分達でビジネスになりそうなテーマの選定から行い、企画・開発することに挑戦しました。その際にテーマとして選んだのが、ネットワークカメラとは直接関連しないのですが、幼稚園バスの置き去り防止装置でした。幼稚園の送迎バスの車内に子供が置き去りにされるという事件が頻発したことを受け、国から防止装置の設置が義務化されるという話が出ていたためです。メンバーでリサーチを行い、実際にプロトタイプも作りました。事業性を総合的に判断した結果、実際にビジネスとして展開するには至らなかったのですが、市場調査から企画・開発、プロトタイプの作成から経営陣への提案までできたことは、若手メンバーにとって非常に良い経験になったと思います。

 

datag鈴木:実際にプロジェクトを始めて、会社の雰囲気や事業への取り組み方に変化はありましたでしょうか?

 

由田様:プロジェクトに関わるメンバーは、ユーザーのことをきちんと調べて、ターゲットの困り事を拾いながら、それを解消する方法は何か、どのように作るのか、それがビジネスとして成立するのかを考え、実践を通じてビジネスにとって大事なことが何かを実感できたはずです。これは、ものづくりの至極当たり前のプロセスであると、頭でわかっていると思うのですが、実際に自分たちで動き、考え、新規事業の立ち上げを経験し、それに対する見識のある小林さんとともに動いたことで、本当に大事なことであると体感することができたはずです。単なる机上の空論ではなく、納得ができたということは非常に大きいと思います。

そのプロセスを経験できたことで、多くの刺激を受け、自分のやりたいことが見えてきたとフィードバックがありました。実際に新規事業として立ち上がるところまではいかなかったものの、モノを生み出すことの面白さやそれらをビジネスにする難しさを感じることが出来たこと自体も、大きな成果であると捉えています。

 

datag鈴木:成果が得られて良かったです。小林のことをよくご存じである由田様から見て、印象に残っているエピソードはありますか。

 

由田様:色々な物事を素早く考えて、判断して、動く方だと思っています。やるのかやらないのか迷っている間に動いたらいいのに、と小林さんはよく言うんです。ビジネスを構築するスピード感の違いに驚かされました。 そこをなかなか実現できない会社の社風もあるのは事実なのですが、そこも含めて鍛えてほしいという相談をよくしていました。社内のことが分かってくれる人なので、安心してお任せすることができました。 

 

datag鈴木:ありがとうございます。 今後のdatagに期待されることやご意見があったら率直に伺いたいです。

 

由田様:会社としてというより、これからも個人的にコンタクトを取りたいと思っています。小林さんは私が全く知らない世界のことを知っているし、いつも面白い話を聞かせてもらっています。

 

datag鈴木:小林にも申し伝えておきます。今後とも、公私にわたってお付き合いをさせていただけますと幸いです。本日はありがとうございました。 

 

 

インタビュアー:datag株式会社  鈴木理紗

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